●直江津集合!番外編(3) 8月13日(水)
(続きです)
白馬からは下り基調だから速いに違いない、なんて思ってたんですが……まったく期待外れでした。
後でグラフを見てよく考えてみれば、55kmかけて標高800mを下るだけなんで、せいぜい1.5%の緩い下りでしかないんですよね。その程度の下りの恩恵なんて、お尻の痛みと凸凹の路面と向かい風で吹っ飛びます。
おっと、殺人的な暑さを忘れちゃいけないっすね。この日の新潟の最高気温は34度。この夏で2番目の猛暑を記録した日でした。もう、太陽からの熱線を受け続けるだけで体力削られまくりですよ。
なにもそんな暑い日に新潟まで行かなくても……っても出かける前には分かりませんからねぇ(;´Д`)
12:08 親不知の海岸への案内板を発見。ちょっとテンション上がった(^^)
親不知海岸といえば、僕のもっとも尊敬する日本画家であるところの故横山操の代表作『越路十景』の中の一点『親不知夜雨』で描かれた場所です。
予定より時間は遅れていましたし、お尻の痛みも限界を超えてます。正直、親不知に行くのは止めて、直江津に直行しようかとも考えてました。
が、いざ近くまで来てしまうと、やはり「どうしても行きたい!」
行こう。今日中には帰れなくなってしまうかもしれないけど。
12:28 食欲は全然無いけど……。
水分も塩分もカロリーもちゃんと摂っていたつもりだけど、この暑さでやはり気持ち悪くなってしまった。でも、食べるものはちゃんと食べないと……。
コンビニで売ってるようなものでは何を見ても食欲はわかないけど、焼きそばぐらいなら食べられるかな。
吐き気を抑えつつ無理やり押し込むように食べたよ。20分も掛かっちゃった。
ようやく食べ終わってから12:45出発。
それから約15分後。視界の向うに初めて日本海が見えた!
13:22 日本海は澄んだ色をしていた。
日本海岸では朝鮮半島からの不法投棄のゴミが流れ付いて大変なことになっているという話を仄聞していたので心配してました。
が、僕が辿り着いた日本海は、20年前の学生時代に見た美しい日本海のままでした。
13:35 親不知の道の駅に行ってみた。レーパンで海に飛び込みたい!
あのぉ、道路のせいで肝心の親不知海岸が見えないんですが……。
あと1〜2kmも向こうに走れば目指す絶景に辿り着けるんだろうとは思ったんですが、大型トラックが猛スピードで疾走する路肩も無い狭い道を、これ以上向こうに走っていく勇気はありません。
少なくとも、体力・集中力が落ちている今の自分がこの先を行くのは危険だと判断。涙をのんで直江津方面に引き返すことにしました。……お尻が痛くて心が折れたというのもありますが(^_^;ゞ
14:06 去り際に振り返ってみると……。
ありゃ、もう少し海岸の方に出れば見れたのかなぁ。
でもいいんだ、少し心残りがあった方が、また来るモチベーションになるから。
本当の親不知を見るのは、その時の宿題だ。
14:09 そしてあっちは子不知海岸だ(たぶん)
直江津までは55kmぐらいですね。通常なら2時間半で行ける距離ですが、激しく消耗してる今の僕がどれぐらいの時間で辿り着けるのか……とにかく暑すぎて嫌になります。
15:45 糸魚川市から直江津へ。
途中のコンビニで凍らせてあるペットボトルを買って首元からアンダーウェアの中に滑り込ませる。
「ひゃっ」冷たいー、でもキモチー)^o^(
もう最初に予定していた時間の電車には間に合わない。でもいいや、ゆっくり行こう。
だって、せっかく日本海まで来たんだから。海岸沿いのこんな気持ちいい道が何十キロも続いてるんだから。
16:31 車道を走る速度が維持できないので「自転車・歩行者道」へ
途中のトンネルが寒いぐらい涼しくて気持ちよかった(*^_^*)。糸魚川〜直江津間を走る時は、是非通るべし。
16:54 水場を発見。
帰りに電車に乗るにはあまりにも汚くなった自転車と、汗だくの自分自身が気になってました。
自分では分からないけど、すごく臭いに違いない(^^;。熱中症気味の身体も冷さなければ……。
誰も来ないことを確認しつつ、(夜の雨中走行で汚れた)泥だらけの自転車を洗い、自分も頭から水をかぶります。タオルを水に浸して身体や足をゴシゴシと。
ああ、サッパリした。この水に寄生虫や大腸菌がいませんように。
とても奇麗な水に見えましたが、いちおう飲むのだけはやめておきました(^^;。
18:00 そして約束の時間に、約束の直江津、船見公園で(ただし十日早く(^^;)
「ここにみんな来るんだな」
親不知から直江津までのたった55kmに4時間もかかってしまった。
でもそのおかげで、本当に偶然なんだけど、10日後の「直江津集合!」とちょうど同じ時間に着いた。
その偶然と、不思議な縁に、しみじみと感動。
その縁に導かれて日本海まで来ちゃったんだものな。
日本海だよ、日本海。日本海。日本海。日本海!(クドい(^^;)
今更ながら、自転車って凄い!
18:03 立ち去り難い思いで、しみじみと日本海を眺めた。
JR直江津駅に急いだ。急いで輪講袋に自転車をしまい、エスカレーターを上る。
7時ぐらいに電車に乗れば12時ぐらいには名古屋に着くだろ?
へえ、券売機で検索できるのか、ええと、次の電車は……0時55分?( ̄□ ̄;)!!ガーン
変な所で日本海の遠さを意識させられてしまいました。
0:35 駅で6時間も待つことになるとはねぇ(苦笑)
さすがに駅で6時間は潰せないので、1時間ほど出かけてモスバーガーで晩ご飯食べました。そんなもんじゃなくて日本海の海の幸とかを食べるべきだとは思ったんですが、どうにも食欲が湧かなくて。まあ、これも次回の宿題ですね。
で、駅に戻ってベンチで横になったら、知らんうちに寝てしまって、気付けば電車の時間まで30分。労せず時間つぶしが出来ました(^^;。よく考えたら12日の朝に起きてから38時間も一睡もしてなかったのでした。
帰りは妻の実家の尾張一宮へ。朝7時3分到着でした。夜のうちに自転車で走ったところを、電車で帰りも夜走ってくる。結局途中の景色は全然見られなかったな〜、なんて思いました。やっぱりこれも宿題っすかねぇ。
どうせ駅で足止め喰らうなら、糸魚川のあたりでもういっぺん温泉入っとけばよかったよ(;´Д`)
今回の記録
397.64km 平均速度:22.3km/h 最高速度:59.9km/h
走行時間:17時間48分11秒 総所要時間:27時間47分08秒
累積標高:5,121m
(以下、前半201.11km、13時間46分2秒。塩尻までの記録)
平均心拍数:141 最大心拍数:181 消費カロリー:10,261kcal
平均ケイデンス:56.5 最大ケイデンス:107.8
白馬からは下り基調だから速いに違いない、なんて思ってたんですが……まったく期待外れでした。
後でグラフを見てよく考えてみれば、55kmかけて標高800mを下るだけなんで、せいぜい1.5%の緩い下りでしかないんですよね。その程度の下りの恩恵なんて、お尻の痛みと凸凹の路面と向かい風で吹っ飛びます。
おっと、殺人的な暑さを忘れちゃいけないっすね。この日の新潟の最高気温は34度。この夏で2番目の猛暑を記録した日でした。もう、太陽からの熱線を受け続けるだけで体力削られまくりですよ。
なにもそんな暑い日に新潟まで行かなくても……っても出かける前には分かりませんからねぇ(;´Д`)
12:08 親不知の海岸への案内板を発見。ちょっとテンション上がった(^^)
親不知海岸といえば、僕のもっとも尊敬する日本画家であるところの故横山操の代表作『越路十景』の中の一点『親不知夜雨』で描かれた場所です。
予定より時間は遅れていましたし、お尻の痛みも限界を超えてます。正直、親不知に行くのは止めて、直江津に直行しようかとも考えてました。
が、いざ近くまで来てしまうと、やはり「どうしても行きたい!」
行こう。今日中には帰れなくなってしまうかもしれないけど。
12:28 食欲は全然無いけど……。
水分も塩分もカロリーもちゃんと摂っていたつもりだけど、この暑さでやはり気持ち悪くなってしまった。でも、食べるものはちゃんと食べないと……。
コンビニで売ってるようなものでは何を見ても食欲はわかないけど、焼きそばぐらいなら食べられるかな。
吐き気を抑えつつ無理やり押し込むように食べたよ。20分も掛かっちゃった。
ようやく食べ終わってから12:45出発。
それから約15分後。視界の向うに初めて日本海が見えた!
13:22 日本海は澄んだ色をしていた。
日本海岸では朝鮮半島からの不法投棄のゴミが流れ付いて大変なことになっているという話を仄聞していたので心配してました。
が、僕が辿り着いた日本海は、20年前の学生時代に見た美しい日本海のままでした。
13:35 親不知の道の駅に行ってみた。レーパンで海に飛び込みたい!
あのぉ、道路のせいで肝心の親不知海岸が見えないんですが……。
あと1〜2kmも向こうに走れば目指す絶景に辿り着けるんだろうとは思ったんですが、大型トラックが猛スピードで疾走する路肩も無い狭い道を、これ以上向こうに走っていく勇気はありません。
少なくとも、体力・集中力が落ちている今の自分がこの先を行くのは危険だと判断。涙をのんで直江津方面に引き返すことにしました。……お尻が痛くて心が折れたというのもありますが(^_^;ゞ
14:06 去り際に振り返ってみると……。
ありゃ、もう少し海岸の方に出れば見れたのかなぁ。
でもいいんだ、少し心残りがあった方が、また来るモチベーションになるから。
本当の親不知を見るのは、その時の宿題だ。
14:09 そしてあっちは子不知海岸だ(たぶん)
直江津までは55kmぐらいですね。通常なら2時間半で行ける距離ですが、激しく消耗してる今の僕がどれぐらいの時間で辿り着けるのか……とにかく暑すぎて嫌になります。
15:45 糸魚川市から直江津へ。
途中のコンビニで凍らせてあるペットボトルを買って首元からアンダーウェアの中に滑り込ませる。
「ひゃっ」冷たいー、でもキモチー)^o^(
もう最初に予定していた時間の電車には間に合わない。でもいいや、ゆっくり行こう。
だって、せっかく日本海まで来たんだから。海岸沿いのこんな気持ちいい道が何十キロも続いてるんだから。
16:31 車道を走る速度が維持できないので「自転車・歩行者道」へ
途中のトンネルが寒いぐらい涼しくて気持ちよかった(*^_^*)。糸魚川〜直江津間を走る時は、是非通るべし。
16:54 水場を発見。
帰りに電車に乗るにはあまりにも汚くなった自転車と、汗だくの自分自身が気になってました。
自分では分からないけど、すごく臭いに違いない(^^;。熱中症気味の身体も冷さなければ……。
誰も来ないことを確認しつつ、(夜の雨中走行で汚れた)泥だらけの自転車を洗い、自分も頭から水をかぶります。タオルを水に浸して身体や足をゴシゴシと。
ああ、サッパリした。この水に寄生虫や大腸菌がいませんように。
とても奇麗な水に見えましたが、いちおう飲むのだけはやめておきました(^^;。
18:00 そして約束の時間に、約束の直江津、船見公園で(ただし十日早く(^^;)
「ここにみんな来るんだな」
親不知から直江津までのたった55kmに4時間もかかってしまった。
でもそのおかげで、本当に偶然なんだけど、10日後の「直江津集合!」とちょうど同じ時間に着いた。
その偶然と、不思議な縁に、しみじみと感動。
その縁に導かれて日本海まで来ちゃったんだものな。
日本海だよ、日本海。日本海。日本海。日本海!(クドい(^^;)
今更ながら、自転車って凄い!
18:03 立ち去り難い思いで、しみじみと日本海を眺めた。
JR直江津駅に急いだ。急いで輪講袋に自転車をしまい、エスカレーターを上る。
7時ぐらいに電車に乗れば12時ぐらいには名古屋に着くだろ?
へえ、券売機で検索できるのか、ええと、次の電車は……0時55分?( ̄□ ̄;)!!ガーン
変な所で日本海の遠さを意識させられてしまいました。
0:35 駅で6時間も待つことになるとはねぇ(苦笑)
さすがに駅で6時間は潰せないので、1時間ほど出かけてモスバーガーで晩ご飯食べました。そんなもんじゃなくて日本海の海の幸とかを食べるべきだとは思ったんですが、どうにも食欲が湧かなくて。まあ、これも次回の宿題ですね。
で、駅に戻ってベンチで横になったら、知らんうちに寝てしまって、気付けば電車の時間まで30分。労せず時間つぶしが出来ました(^^;。よく考えたら12日の朝に起きてから38時間も一睡もしてなかったのでした。
帰りは妻の実家の尾張一宮へ。朝7時3分到着でした。夜のうちに自転車で走ったところを、電車で帰りも夜走ってくる。結局途中の景色は全然見られなかったな〜、なんて思いました。やっぱりこれも宿題っすかねぇ。
どうせ駅で足止め喰らうなら、糸魚川のあたりでもういっぺん温泉入っとけばよかったよ(;´Д`)
今回の記録
397.64km 平均速度:22.3km/h 最高速度:59.9km/h
走行時間:17時間48分11秒 総所要時間:27時間47分08秒
累積標高:5,121m
(以下、前半201.11km、13時間46分2秒。塩尻までの記録)
平均心拍数:141 最大心拍数:181 消費カロリー:10,261kcal
平均ケイデンス:56.5 最大ケイデンス:107.8